2007年03月01日

オイルサーディン

缶詰のオイルサーディンてのは安売りの時少々買い溜めておくと便利と思う。

一杯やる前に、熱したフライパンに缶ごとボーンと入れて炒める。ホンの少し焦げ目がつきかけた頃醤油をアレグロ(速い)で一まわりかけまわして最后に七味唐辛子をパラパラ。これを薄目のトーストを四分割位にしてこのイワシを一本ずつ乗っけて、つまり簡単な大《だい》和風みたいなカナッペに仕立て上げると、少々腹に溜まるし、ピリ辛の非常に結構な肴に仕立てあがる。

よく生のままで出す店や家庭があるが、オイルの匂いが少々邪魔なのである。

まずネタが安いこと、手軽である事、食事前でも結構腹にたまって上等な一品に仕上がりますぞ。男でも手軽に出来ます。お試しあれ。

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2007年02月21日

ビッグバンドフェスティバル

先日(2月12日)日比谷公会堂でビッグバンドフェスティバルが盛況裡に開かれた。

チケットは売り切れ。私は細川綾子と共にブルーコーツのゲストとして出演。「縁は異なもの」と「メモリーズ・オブ・ユー」の2曲、それに綾子の「サニーサイド」につき合った。

当然の事ながらブッツケ本番。楽屋でチョッと打ち合わせをするのみ。先年の「ジャズ in 藝大」以来のブルーコーツとの共演。心配が少し有ったがその方が結果としてGood。ノーミスでやり終えてヤレヤレであった。緊張感があってこの方がいいのかも知れない。

バックはよく鳴っていた。森寿男も少々ヤツレて来た感もあるが夫人のチーちゃんも元気そうで何より。なにしろ藝大時代からの長いつき合いなので元気で頑張って欲しいものである。

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2007年02月14日

“ドレミの歌”その后

マリア・フォン・トラップ。この人今92才になるシワの中に顔が存在しているような女性で記憶力も抜群、アコーディオンも達者に弾く可愛い素敵なお婆ちゃんである。この人「サウンド・オブ・ミュージック」のあのトラップファミリーの次女である。そのトラップファミリーのその后を辿ったドキュメンタリー(*)である。実に心和むモノであった。

映画ではジュディ・アンドリュースが演じた家庭教師、のちの後妻と家族がヒットラーから逃げ出しスイスへ亡命した所で幕となっているが実はアメリカへ亡命してたというお話。

何しろバックに流れる音楽が耳なじんだ素晴らしいものばかり。その上マリアが実に楽しい人で93才の姉さんとの一幕など全篇心温まるお話で音楽のもの凄い力をしみじみと味わったドキュメンタリーであった。拍手!!

(*)2007年2月5日にNHKで放送された「サウンド・オブ・ミュージック マリアが語る一家の物語」

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2007年02月05日

一列横隊、礼ッ!

これは何も戦時下の軍事教練の号令ではない。

時代劇にハマっているのは確かだがニュース位は見る。この二、三年位かな?出て来るわ出て来るわがこれである。何かの不祥事のあと、エライさん以下関係者が一列横隊で挨拶のあと一斉に頭を下げる、の図である。

最近では有名菓子メーカー(誤って読んだ場合の私の名前の発音と同じ)、原発不祥事の電力会社、イジメ関連の教育関係者、談合がバレた(バレる位なら始めからやるな)その企業関係者等々まさに表題の如き絵のオンパレードである。

只、こんな中、絶対に無いのが政治家(屋)共の一列横隊である。“公僕”なんて意識のカケラもない連中に求めるのはムリな話なのであろう。情けなくてどうしようもない。

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2007年02月02日

時代劇スター達 (2)

女優となると私が美人・可愛い娘が好きなせいか“目キョロキョロ”である。

色っぽいのから美しい・可愛いと色々出て来る。高名だからといって良いとは私の判断の世界ではいえない。逆にチョッと出の茶屋・居酒屋の女などにハッとする程いいのが居たりして私の目を楽しませてくれる。

然しいつも思うのだがいわゆる色気のある女はつまり艶のある女優は余り多くない。いわゆる美形は数多くいるが、その女に女としての色気を感じないのも数多いる。

勿論この事は私一人の独断に過ぎないがそんな事を呟いたりすると妙に共感してくれるオトコやオンナ達も数多くいるのも事実。

出来る役者達は目とセリフでよく演技をしているのが私の実感であり、その存在かも男女を通して同じである。

posted by 藤家虹二 at 01:23 | TrackBack(0) | 日記

2007年01月31日

時代劇スター達 (1)

時代劇専門チャンネルにハマっているが、新旧取り混ぜて色んなモノを見ている。

新とはいっても再々放送位のものだから相当に古い。出て来る役者達もすでに亡くなった人も多いが、これも新旧色々である。新とは申せ、充分に年は経ている。有名・無名も色々あるが有名・高名といっても、相当に感心する程の大根役者もいれば無名でピカピカ光ってる役者も多々いる。この際固有名詞は伏せておく。名誉に関わるから。

只ひとつ気になるのがセリフの発音という基本の問題。歌詞の聴き取りにくい歌を唄ってる人を私は歌手と認めないと同様セリフの判別のつき難い人はまず失格と思う。尤もその昔の大河内傳次郎のようにそれをウリにした人も居るには居たが楽器と同様基本の力の有無は大切である。

次回は私の好きな女優篇と参ろう。

posted by 藤家虹二 at 00:02 | TrackBack(0) | 日記

2007年01月22日

クラリネット還暦

年が明けてみると今年の9月が正真正銘のクラリネット還暦である。

思い起こせば昭和22年(1947年)の夏休みのあと広島県立福山誠之館(せいしかん)中学校の音楽教室で初めてクラリネットを手にした訳で、よくも飽きもせずやって来たものである。

「少年老い易く学成り難し」なんて程大げさではないが一応は希望に燃えて吹き出した(これはクラリネット)のである。それにしてはヒドい楽器を持たされてた記憶があり、リード(楽器発音の源)もつける事を知らず、教えても貰えず今考えると吹き出して(これは笑い)しまう程。

以来60年兎に角吹いて来たのである。流石に最近は「老人老いさらばえてガクッとゆき易し」なので健康サプリメントなどに気を配り、広言通り90才現役を目指すつもり。只涙腺がゆるんで来たのは困りもの。息のアガリのひどさと共に何か対策をたてねばと思ってはいる。

posted by 藤家虹二 at 22:32 | TrackBack(0) | 日記

2007年01月17日

年の始めに際して (2)

次に泣けてきたのが9月9日の芸術劇場のコンサート。

朝からやや体調不良であったがリハーサルも無事終わりいざ本番。途中から何か指がオカしいなと思ってたら後半に入って両手人差し指がツリ出したのである。強いて曲げると痛いのである。かといって曲げない訳にはいかず、もう頭の中はまっ白。ダルセーニョやコーダの記号もブッとびで泣きたくなった。

最後は11月3日紀尾井ホールのグレートマスターズ。

30年近くやってなかったウェーバー。チャンと吹けたと思えたのはまん中付近まで。息のあがりがあれ程急にやって来るとは。衰えるという事の情けなさをしみじみと感じたものである。

トレーニングの方法を見つめ直さなくてはとつくづく考えてる最中である。何しろ90才現役を広言してる手前もあり、ガンバラなくては、と思っている。

posted by 藤家虹二 at 14:27 | TrackBack(0) | 日記

2007年01月13日

年の始めに際して (1)

70年有余も生きて来るとこの表題は大いに照れるものである。

が然し正月だからこれでヨシとするか、である。別に今年の抱負ということではなく後ろを振り返る73才であるので去年の反省としよう。

7月1日の“プレイズ ベニー・グッドマン VII ファイナル”、これはファイナルというだけで終局で何やら込みあげて来るものがあり、「ロシアン・ララバイ」からやって来て「グッドバイ」では遂に吹けなくなった次第。プロにあるまじき、であった。

「ロシアン・ララバイ」は私の好きな曲で、アルバムには監修の瀬川さんに頼んで入れさせてもらった曲で、突然色々と走馬燈が光りすぎてしまったようである。込み上げて来るモノは管楽器には実に耐えられないのである。

posted by 藤家虹二 at 03:08 | TrackBack(0) | 日記

2006年12月20日

時代劇専門チャンネル

表題のようなテレビのチャンネルがある。

私は一年程前からすっかりハマってしまっているが目ぼしい作品の大方は若い頃からその原作を読破している。池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎、山手樹一郎、村上元三などキラ星の如き作家達の名前がズラリ並んで出て来る。

面白いのはこれらドラマの劇中音楽である。

有名、無名、旧人、新鋭等々色んな作曲家が名前を連ねている。中には思わず吹き出したくなる場違いな音楽も出て来るが、全体的に音楽の量が多すぎてウルサイと思うシーンが多すぎるような気がする。静寂の方がドラマの効果が出る様なシーンで音は鳴りっ放しなのは頂けない。私の経験では監督が決める事なのだが、さて誰の責任であろうか?

posted by 藤家虹二 at 01:07 | TrackBack(0) | 日記