リードを選ぶ作業は2〜3時間位かけて数枚を選び出すことにしている。
“これはいい”と思うモノを選び出して順次使っていく訳であるが、その時点で気に入ってるものも、仕事で使う段になるとまるでイメージが違ってる場合が多々ある。このあたりが“悪女の裏切り”と言える所以であろう。自分の頭の中にある音色のレベルに達するか、体力に合ってるか、音のバランスは?など色々な事を考えてしまうのである。
人はいざ知らず私の場合リードが口になじむ事も必要で、たっぷり吹いたあとで仕事に使う事にしてるが、人によっては本番中に新しいリードに取り替える人もいると聞いてビックリ。恐くて私にはとても出来ない事。こと程左様にリードという奴死ぬ迄つき合う相手であって少々難儀な奴でも女房の方が楽かも知れない。
たかが葦の茎の一部分(南フランス産がよいとされてる)のリードにこんなに悩まされるとは!!