ヤジ馬という尻尾の無い馬である私にとって興味津々のトキがやって来た。
故あってか無くてか現職総理大臣が最高のタイミングで政権を放り出してしまったのである。前代未聞な事である事は言うに及ばず、男としてついているべき前後を見分けるシルシの無いヤツと言われても致し方の無い所であろう。外遊先のインドでは極東裁判で被告全員に無罪を主張したパール判事の親族に日本人は彼をみんな尊敬してるとのたまわった。さすがA級戦犯の孫と唖然としたものである。
ま、そのA級戦犯が40年后には総理大臣をやる国だから大して驚きもしないが。
そんな男が戦勝国アメリカと“アンポ”を作り上げてしまうに至っては論外。ドイツでは絶対考えられない。リリーマルレーンを作った作曲家までナチスに味方したと終生印税没収されてる現実(“音楽の旅はるか”で取材して来た)と比べてみてもその差は歴然。
総理の退陣のあとの騒ぎも又ヤジ馬の血を騒がす愚かな芝居の一幕を見た。ヤレヤレ。