このレコードは翌年レコード大賞特別歌唱賞を獲ることになる。勿論、訳詞 岩谷時子(おトキさん)、編曲 藤家虹二で記録に残っていて、発売元の東芝レコードからは2年続けてヒット賞(銅と金)を頂いた。
ここからが私のグチで、編曲の仕事を始めて間もない私が編曲印税なんて知る由もなく、一曲5,000円(税引き4,500円)、裏表で手取り9,000円で終わってしまった事。百数十万枚売れた事を思えば思わず「チクショーッ」であった。ま、仕方ないけど。コーちゃんの
レコードに関していえば、松井八郎さん(とてもシャレたジャズピアニスト)の作った10インチのLPに入れた編曲「冬の蛍」が私は一番好きでコーちゃんの歌の魅力が一杯に詰まっている作品と思う。
何しろ、おトキさんとコーちゃんのコンビは実に絶妙で以後数多くのヒットを産んでる。殆どカスんでるが、私は「あなた」という曲をずい分あとに作って実に細々と生き永らえてるよう。