最近ジャズの楽隊が逼塞(ひっそく)間に苛まれている気がしてならない。友人その他に聞いてみても「ヒマだよ」って答えしか返って来ない。私のような高齢者楽隊は兎も角として、バリバリの現役世代の連中ですらそうらしく中々辛いものがある。
麻生太郎の言う「百年に一度の不況」は兎も角として、これに何もしない政治屋が何を言うかという腹立ちは別として、世の中どうなってんだろうという思いは確かにある。不要不急業務であることは決して否定はしないが、楽しいジャズを聞く余裕さえ無くしてしまっている世の中、果たしていいのだろうか?
考えてみればテレビで流れている音楽に電子音楽がどれ位あるだろう。自分で苦労して音を出す楽器の音を聞く安らぎとは雲泥の差で神経は和みはしない。それよりテレビでジャズの音を聴く機会は殆ど無いいっても過言ではないだろう。バカバカしいバラエティ番組は後を絶たないし、面白くもなんともないお笑い芸人、噺さえ満足に出来ない落語屋などが我が物顔にノサばっていて、そのままにテレビが自分の首締め番組ばかりではジャズの事は忘れられても仕方ないのではないだろう。お陽さまも少しはジャズの方に向いて欲しいもの。