私の教室のレッスンから帰宅後又々リード選びをしながら、結局この作業はクラリネットを捨てる(廃業?)時迄続くものと改めて痛感した。誠に以てこの作業、ある時は腹立たしいし、イライラするし、まさに泣けてくるものだ。
いつか紹介した事もあるが花井君という男がシングルリード研究室というのをやっていて私も随分世話になり、リードの再生をして貰ったが、修正されたリード、確かに驚くばかりの再生をしているのだが、所詮最初に鳴らないリードという奴、何か根本的な問題が(材質・カットの加減等)あるのかなとも思う。
昨年12月6日の私のアニバーサリーコンサートは修正リードを使用したものだけれど、矢張り新品の時からよく鳴るリードとは違うものがあって、コンという感じが出て来ないのは致し方のない事だろうか?尤も稽古してても、唇・舌・ブレス等がドンドン老化していく現在、肉体の退化がリードのパワーに追いつけないのかも知れないとも思える。情けない話ではあるが……
結局、終生リードとの厄介なつき合いはまだまだ続くのである。(ウンザリ)