実際に私が見た所リードの人相がよく見えるのである。それともう一つの“厚さ・硬さ”のバランスをよくみる道具と併せて、悪い筋を見つけそれを切ってしまうのである。
最近、あるコンサートに向けて私がリード選びをしたが、まさに大不運、2箱のリードのすべてが使い物にならない。その上、中でも10枚は全く音にならない代物であった。その20枚を全て彼に託してみた。結果、20枚のリードが全て復活したのである。
但し、問題は、つまり「練習する分にはまったく問題無し、然し本番には使えないかも」というものも勿論出て来たこと。が、よく考えてみれば、元々材質が良くない物だってある訳で、音はスムーズに出るがデリカシー(意味は分かるでしょ?)に欠ける事は如何ともし難いのである。ppがきれいに吹けないというのは問題外として、ダメリードが全て復活したという事は慶賀に堪えないし、これメーカーにとって大打撃だろう。