2008年03月20日

黒人のジャズスピリット (1)

先日、久しぶりの銀座スウィングでのライブはやや体調不良のせいか少々キツかったが、楽しい事も。当夜は故園田憲一の遺児市川文香のボーカルと、客で来店していたセタニア・サン(*)という黒人歌手との二人の歌の聞き比べ。

文香は初々しさもたっぷりあるとても素直な歌い方で、とても好感度の高い先行き楽しみな女の子。変にひねくれた歌手の多い中、このままスクスク育って欲しいと思うよ。ソノケンもいい遺産を残したものと感じ入る次第。片やこれも上等なプロ歌手。“ミスティ”と“いそしぎのテーマ”の2曲を歌ったが、黒人特有の遊び心一杯で伴奏していて圧倒された。あの独特の即興心(ごころ)は彼等ならではのもの。

聞いて楽しい黒人のジャズではあるが、決して我々日本人がマネの出来るものではない。血の違いと言ってしまえばそれ迄であるが、黒人の産みだしたジャズを整理整頓して来たのが白人達であった歴史を考えてみれば一目瞭然。続きは次回に。

(*)...と本人に言われたのだが、多少聞き間違っている可能性もある。

posted by 藤家虹二 at 23:44 | TrackBack(0) | 日記
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